【Design Idea】その内装、人生まで灰色にしていませんか?

グレー一色の家を選ぶ前に、フツーに待った!

最近のリノベーションや新築の現場を見ていると、驚くほど「グレー」があふれています。「コンクリート剥き出しの内装」や「グレーの壁紙」。確かに一見オシャレに見えますよね。

でも、プロの建築士として正直に言わせてください。 「そのデザイン、もう30年以上前から止まっていませんか?」

戦後のブルータリズム建築から数えれば、実に70年以上。そんな「カビの生えた価値観」を、これから何十年も続くあなたの人生に、そして重い住宅ローンを背負う大切な場所に、そのまま持ち込んでいいのでしょうか。

グレーはオシャレ?? 色そのものに「格」なんてない

厳しい言い方をすれば、グレー1色に逃げるのは「思考停止」かもしれません。

本来色はすべて平等です。色そのものに「オシャレ」や「ダサい」なんて存在しません。本当のセンスとは、色と素材の「組み合わせ」が生む調和(ハーモニー)のこと。

単色で塗りつぶすのは簡単です。でも、色がない空間は、花が咲かない庭と同じ。

本当に心に響くインテリアには、必ず計算された「彩り」があるものです。

ミニマリズムの限界「非人道的なルール」を疑う

実は今、世界中で「持たない・飾らない・色を消す」というミニマリズムへの疲れが出始めています。

片付けの魔法で世界を席巻した「こんまり」さんでさえ、3人の子供を育てる中で「今は家が散らかっている。

でも、片付けよりも子供と過ごす時間が大切」と認め、完璧なミニマリズムを卒業しました。

整理収納アドバイザーやSNSが作り上げた「常に完璧に片付いた状態」を強いるのは、フツーの生活者にとって少し非人道的なルールではないでしょうか。

「散らかっていてもオシャレ」は、リノベの瞬間に決まる

「教科書として色を選んだ。でも、毎日綺麗に保つ余裕なんてない……」

それでいいんです。
あなたがウイテックとリノベーションの打ち合わせで「この色だ!」と意志を持って選んだその瞬間に、その先30年のオシャレは約束されます。

壁や天井に力強い色や木の質感があれば、床に散らかったおもちゃや生活感すら、不思議と「暮らしの景色」として包み込んでくれます。
何もないグレーの部屋だから、少しの散らかりが「汚れ」に見えてしまうだけなんです。 

「広く見せる色」という、小さな嘘。

よく「この色は膨張色だから、部屋が広く見えますか?」と聞かれます。
でも、建築のプロとして正直に答えるなら、そう感じられるかもしれませんが、その効果は「誤差」にすぎません。

メイクや洋服の『着痩せテクニック』を、30年のローンを組む家づくりにそのまま持ち込むのは、少しもったいないと思うんです。

目で見る「広さの錯覚」を追いかけるよりも、指先が触れたときの「素材の心地よさ」を信じてみてください。

手を伸ばして届く壁や天井までの距離、歩いてみたときの肩と壁との間隔、寸法は数字だけましてや見た目だけではありません。体で感じる空間その物があなたのお家でお部屋になるのです。

ただし、手で触れない天井だけは、実際に触って確認するのは難しいです。

天井だけは暗い色や明るい色にして「奥行き」や「軽さ」「重厚感」を演出する『魔法』を楽しんでもいい。

でも、壁や床は、聞きかじりの知識ではなく、あなたの肌が喜ぶ色と質感で選ぶ。それが、30年飽きない家づくりの正解です。

最後に

私は、木の板張りやルーバーだけでなく、カラフルなクロスや遊び心のある塗装を提案し続けます。
「好きだからグレーにする」という決断を否定はしません。

でも、もしあなたが「みんながそうしているから」「インスタで見た写真がオシャレだったから」という理由で選ぼうとしているなら、フツーに待ってください。

せっかくの家づくり。
人生を灰色で塗りつぶすのは、まだ早いと思いませんか?

たとえ、自分の想像していなかった色を薦められても、それが運命の色との出会いなのかもしれません。だって、グレーに出会ったのも誰かが選んだ誰かの好みなのです。他の色が、あなたが選んだあなた好みの色になっても良いとは思いませんか?

ウイテックではいつでもリノベーションのご相談を承っております。
ぜひお気軽にご参加ください。