港川外人住宅リノベーション

港川で一番カッコいい住宅にする!
ルーバーのあるリビングとアメリカン家具のよく似合うお家

港川外人住宅リノベーション

おしゃれなカフェやショップが軒を連ね、独特の雰囲気を醸し出す浦添市湊川の外国人住宅街。この魅力的な街並みの中で、ひときわ目を引く存在を目指し、オーナー様と密に連携を取りながらデザインを手がけました。

対象となったのは、築60年の外人住宅、平屋のコンクリート造の建物です。外人住宅は現座でも多く残っていますが、この物件は、現在では希少となった木製の窓と扉が残されており、クラシックでありながらもアメリカンな佇まいが大きな魅力でした。

デザインの出発点となったのは、木製建具ならではの塗装の自由度を活かすこと。現代のアルミ製サッシでは難しい、発色の良いブルーを窓枠に採用し、建物のアクセントカラーと統一させることで、全体のデザインコードを確立しました。

次なる課題は、経年劣化によるコンクリート天井の脆弱性です。シーリングファンや照明の取り付けが困難であったため、天井全面に木製ルーバーを設置する手法を選択しました。これにより、構造的な安全性を確保しつつ、照明やシーリングファンを自由な位置に取り付けることが可能になり、フレキシブルな空間レイアウトを実現。さらに、ルーバーが空間に奥行きを与え、視覚的な広がりも生み出しています。

床の仕上げは、あえてコンクリート打ちっぱなしとすることで、荒々しさを表現しました。これは、既存の壁が持つラフな質感と呼応し、空間全体に独特の風合いと調和をもたらしています。

内部の照明には全てルイス・ポールセンの製品を採用。計算された光の演出により、この場所ならではの上質で洗練された空間を創り上げました。

古い建物の持つ歴史と個性を尊重しながら、現代の機能性とおしゃれなエッセンスを融合させたリノベーション。湊川の街並みに溶け込みながらも、訪れる人々に心地よい驚きと感動を与える唯一無二の空間が誕生しました。